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歯周病と全身疾患

  • atsu-jibi
  • 2015年11月30日
  • 読了時間: 3分

知ってますか?

~歯周病が及ぼす全身への影響~

【歯周病は、生活習慣病です!】

最近では「お口の健康は、全身の健康の源」と言われ、一般の方の間でも関心が高まっています。

 特に虫歯や歯周病等の症状や治療が身体にも影響を与える事や

逆に体調の変化や症状がお口に及ぼす影響について話題になっているかと思います。

 その中で歯周病と関係が深いものは心臓・循環器疾患や糖尿病等があり、全身状態と密接に関係している事が判明しました。

現在 成人の約8割が、歯周病に罹っていると報告されています。

歯周病原性細菌によって歯周組織に炎症が起き、歯周ポケットと呼ばれる溝が作られます。

そこから体内に侵入した細菌や細菌由来の病原因子に加え、

炎症により作られる物質が歯肉の血管内に流れ込みます。

これが全身の組織や臓器に、何らかの影響を与えていると考えられています。

★歯周病と全身疾患の関わり

  1. 心臓・循環器疾患(心筋梗塞や狭心症)

歯周病に罹患していると心血管疾患の発症リスクは、1.15~1.24倍に高まると言われています。

  1. 糖尿病

糖尿病の患者数は推定約720万人(国際糖尿病連合の発表・2015年)と言われています。

 糖尿病には網膜炎・腎症・神経障害・大血管障害・末梢血管障害等の合併症があります。

歯周病はこれらに続く『第6の合併症』と、捉えられています。

 実際患者さんの中には、重度の歯周病に罹っている方がいらっしゃいます。

歯周病の治療を行う事で炎症が収まり、血糖コントロールの改善に影響を与えると考えられています。

  1. 骨粗しょう症

骨量が減少して脆く折れ易くなった状態が「骨粗しょう症」です。

高齢者の女性に多く見られる病気として知られています。

まだ原因は解明されていませんが、歯周病原性細菌には骨代謝に悪影響を与えるものがあり、歯の喪失と骨密度の減少に関連があると言う報告があります。

また逆に骨粗しょう症の人が歯周病に罹患すると、歯を支える歯槽骨が急激に吸収し症状が進行し易くなる可能性が知られています。

  1. 早産・低体重児出産

女性と歯周病との関係で注目すべきが、「早産・低体重児出産」です。

妊娠中はホルモンの変化などによって歯ぐきの炎症が起こり易くなり、歯周病になる人も少なくありません。

これが「早産・低体重児出産」の危険度を高めているのです。

歯肉の血管から侵入した歯周病原性細菌などが血流に乗って子宮に達すると、子宮筋の収縮を引き起こして早産や低体重児出産になる可能性があります。

最近の報告によると、歯周病にかかった妊婦さんに低体重児出産が起きるリスクは健常者の4.3倍程度と言われているのです。

近年いろいろな研究結果から、歯周病と全身疾患に深い関係があると指摘されています。

口腔ケアを受け、全身疾患の予防をしませんか?


 
 
 

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