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歯周病に関するQ&A

  • atsu-jibi
  • 2015年12月2日
  • 読了時間: 5分

歯周病Q&A

Q.歯周病って、何ですか?

A.歯と歯ぐきの間に細菌が繁殖・感染し、歯の周りに炎症が起きる病気です。

 歯の周りの骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまう事があります。

 歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、症状がないまま重症になる事が多いのです。

 初期の症状に気付き適時治療を行えば、進行を止められる病気でもあります。

Q.歯周病の原因と聞きましたが、プラークって何ですか?

A. プラークとは付着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。

またプラークは「バイオフィルム」とも言われており、強固に歯に付着しているだけでなく薬品等では除去し難いものです。

その為、歯ブラシなどで取り除く事が必要です。

Q.全身の病気と歯周病の関係はありますか?

A.関係あります。

歯肉は体の中でも、非常に敏感な組織です。

 またお口の中は全身の中でも微生物や細菌等が、最も存在している場所でもあります。

 最近の研究により、呼吸器系疾患・心疾患・糖尿病・妊娠などに深く歯周病が関係していると判明しています。その中でも糖尿病との関連は深く、歯周病を悪化させる大きな原因のひとつとなっています。

Q.歯周病が、他の病気を引き起こす事はあるの?

A.重度の歯周病により歯周病を引き起こす細菌が増えると、血液や呼吸器内(肺等)に入り込み、心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産などが起こり易くなります。

Q.他の病気が原因で、歯周病になる事はありますか?

A.あります。

遺伝性・血液(白血病など)・皮膚などの病気・降圧剤を含めた特定な薬によって、症状が出る場合があります。

ホルモンの分泌や糖尿病・喫煙などによって、歯周病の治療が難しくなる事があります。

Q.歯周病には、

どうして「タバコ」が悪いの?

A.喫煙が悪い理由は、いくつかあります。

・喫煙する人は統計的にしないよりも、歯周病にかかり易いと言うデータがある事。

・タバコに含まれる化学物質が歯肉炎からの出血を抑えたり、歯肉が硬くなる事で症状に気付き難くなる事。

・末梢血管への影響があるので、歯周病の治りが悪くなる事。などなどが、あります。

つまりタバコは歯周病になり易くなるばかりではなく

発見が遅れ、治りにくくするのです。

Q.虫歯になりやすい食べ物はありますが、歯周病になり易い食べ物はありますか?

A.歯周病の一番の原因は、歯に付着するプラークです。

プラークを形成しやすい食べ物としては、粘着性の高い食べ物があります。

 また糖分が高い食べ物も、プラークを形成する細菌の活動を助ける原因となります。

Q.お酒が好きですが、歯周病と関係はありますか?

A.お酒そのものが歯周病に悪い訳ではありませんが、多くの場合お酒を飲んだ後歯を磨かず寝てしまいませんか?そうでなくても酔っていると歯磨きが疎かになり易いので、歯周病を進行させる原因の1つと言えるかも知れません。

Q.歯周病に「かかりやすさ」は、ありますか?

A.あります。

大別して、口の中の状態全身状態になります。

口の中の状態:歯並びや歯周病菌の種類、粘膜の形態が影響します。

全身状態:生活習慣(喫煙など)や、それに関わる病気(糖尿病など)、遺伝的影響等、色々な要素が関わった結果歯周病になり易くなるのです。

また遺伝子診断・免疫応答・炎症反応の検査により歯周病に罹りやすい患者さんがいると報告されています。

特に通常40歳前後に症状が出る歯周病が、

10歳台後半に起きる「早期発症型」と呼ばれるものがこれに当たります。

Q.歯周病の罹りやすさに、男女差はありますか?

A.妊娠されている女性は口腔内に分泌されているホルモンの影響で、炎症が起こり易くなっています

また閉経前後には歯肉の上皮が剥がれ落ちてしまい、歯肉の炎症(慢性剥離性歯肉炎)が起こり易くなると言われています。

Q.母親が歯周病に罹っていると、子供にうつりますか?

A.乳幼児のお口の中に元々存在しない種類の細菌が母親から移る事はありますが、歯周病の原因は主に細菌が集まって出来たプラークです。

従って歯磨きが行き届き清潔であれば、お子様に歯周病がうつる事はありません。

Q.歯周病は、遺伝しますか?

A.歯周病そのものが、遺伝する事はありません。

しかしながら非常に稀な例ですが、遺伝性要因があるとされる歯周病があり歯肉の増殖が酷い場合があります。

また近年の遺伝子診断により

「遺伝子的に歯周病になり易い人」

「歯周病になり難い人」

がいるかどうか、科学的に解明されつつあります。

Q.一生懸命歯ブラシをしても、歯周病になってしまうの?

A.歯周病を予防するには「歯の表面や歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」など、かなり行き届いた歯磨きが必要です。

本人が充分に磨けていると思っても、実際は磨けていない場合がよくあります。

その為に歯科医師や歯科衛生士による、患者さん一人一人に合った歯ブラシと補助用具(フロスや歯間ブラシ等)による歯磨き指導を受ける事をお薦めします。

Q.口呼吸は、歯周病に影響するの?

A.はい、影響します。

口呼吸する事により口の中が乾き、プラークがたまり易くなります。

また唾液の自浄作用がなくなる事から、口の中の細菌の

活動性を高めたり口臭の原因になったりなど、悪影響があります。

Q.歯ぎしりやくいしばりは、歯周病の原因なの?

A.直接歯ぎしりやくいしばりが、歯周病の原因になる事はありません。

しかしながら強い力が加わる事で、歯の根やその周囲の骨を特定部位のみ吸収させたりします。

噛み合わせが悪い事により、特定な部位に不自然な強い力が加わる場合があります。

歯ぎしりやくいしばりと同様に、歯周病の症状が悪化させる原因になる事があります。


 
 
 

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